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御朱印

御朱印とは

御朱印の起源は、鎌倉時代から室町時代にかけて活動した「六十六部廻国聖(ろくじゅうろくぶかいこくひじり)」にさかのぼります。彼らは日本全国66か国を巡り、それぞれの国の代表的な寺社に法華経を納める修行を行っていました。その際、納経の証として寺社から受け取った印が、御朱印の原型とされています。

この納経帳文化は江戸時代に入ると庶民にも広まり、巡礼と旅行が一体化した「お伊勢参り」や「四国八十八ヶ所巡り」などのブームとともに、御朱印も一般化していきました。当初は朱印のみが押されていましたが、次第に寺社名や仏名、参拝日などが墨書きされるようになり、現在の御朱印の形式が確立されていきます。

昭和初期には「スタンプブーム」と呼ばれる現象もあり、御朱印が観光的な要素を帯びるようになりましたが、本来は写経や読経などの信仰行為に対する証明としての意味合いが強かったのです。

御朱印をいただくには「御朱印帳(ごしゅいんちょう)」という専用の帳面を用意します。最近では、かわいらしいデザインや季節限定の御朱印も登場し、御朱印集めを趣味にする人も増えています。

ただし、御朱印はあくまで「参拝の証」。観光スタンプのように扱うのではなく、敬意を持っていただくことが大切です。

お寺の御朱印の特徴

  • 信仰対象:仏教の仏様(観音菩薩、阿弥陀如来など)
  • 墨書きの内容:中央に御本尊の名前、右に「奉拝」、左に参拝日や寺名など
  • 朱印:三宝印(仏・法・僧を表す印)や梵字が含まれることもあり、印の数が多め
  • 授与場所:寺務所
  • 費用:納経料(のうきょうりょう)や志納料(しのうりょう)と呼ばれ、300円~500円位が相場。但し、切り絵御朱印等デザインに拘ったものや限定のもの等は、1000円~2000円以上するものもある。

神社の御朱印の特徴

  • 信仰対象:神道の神様(天照大神や八幡神など)
  • 墨書きの内容:中央に神社名、右に「奉拝」、左に参拝日が書かれることが多い
  • 朱印:神社の印章や神紋が押される。1〜3個程度と比較的シンプル
  • 授与場所:社務所
  • 費用:初穂料(はつほりょう)として納めることが多い。金額はお寺と同程度。

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